生まれてくるものたち
注)虫/爬虫類嫌いの方へ:写真が有るので気をつけてくださいね。
紋白蝶
朝から、お天道様の下で、泣きました。
歳をとるほど自分のロマンチスト度が上がり、それに比例して、いや反比例と言うべきなのか、涙腺はどんどん弱くなってゆく。
今日は子どもが成人した。
うちで生まれて、育った子どもです。
名前はティム。チョウ目・シロチョウ科。
下の1枚目の写真はうちの玄関です。
玄関の扉のすぐ脇のところに、ある日気付いたら小さな青虫がいました。2週間くらい前のことでしょうか。
どうしよう!こんなところにいてもエサは無いよ!とわたし(と夫)は動揺し、「葉っぱの上にのせてあげたほうがいいんじゃないか」「でも害のある葉っぱだったら。。」「他の動物に食べられちゃったら。。。」と大激論。
そもそも夫がうっかり「ティム」などと名前をつけてしまったのが原因でこんなに愛着がわいてしまったわけで、なんで名前なんか呼んじゃったのよう、とうっかり青虫が原因の夫婦喧嘩になるところでした。
知る人ぞ知る、わたしは好きなものには全部名前をつけます。そして一度名前を付けてしまったら、そのものをこよなく愛してしまうのです。顔を書き、名前をつけた「みかん」を1年ほど捨てられなかったように。
結局、ブロッコリーの葉っぱをティムの口のあたりにくるように玄関につるしてみることでその場はおさまりました。ティムは結局その葉っぱは食べませんでしたが・・・・。
さて、次の日。
ティムは「僕、葉っぱの上じゃなくても大丈夫なんだよ」とばかりに、さなぎになりました。
かわいいでしょう!?透き通って、本当に奇麗な緑色なのです。この季節の新緑と、同じ色。
それから数日。ティムの体は少しずつ茶色になっていきました。
わたしは毎日心配でした。もしかしたら栄養不足で死んでしまいかけているのではないかと。
そして今日、朝、ティムはいなくなっていました。
さなぎの背中がぱっくり割れ、中はもぬけのから。そして白いモンシロチョウが3匹ほど、その場にひらひらと舞っていました。
どの子がティムだか、もうお母さんとお父さんにはわからなかったよ。それにもしかしたらティムはその3匹の中にいなかったのかもしれないし。・・・いやでも、あの中にティムはいたと思う。なんとなくふらふらと飛んでいた、あの子がティムだったのではないかしら。
希望的観測。
でも本当によかった、ティムが無事に、立派な紋白蝶になってくれて。どうか元気で!そしていい伴侶を見つけて、またうちに卵を産みにくればいい。
てんとう虫
実は一ヶ月ほど前も、同じようなことがありました。
てんとう虫の卵が、玄関の脇についていて、毎日「うまれるかなー」とドキドキしていたら、なんと生まれたての瞬間をキャッチすることができたのです◎
生まれたてのてんとう虫は透き通っていて、とても奇麗。宝石みたいです。
その後、わたしのデスクの窓の外に、小さなてんとう虫がしばらくうろうろしていたのは...あの子だと、信じたっていいじゃないですか。希望的観測ロマンチスト。