グーグルに勝つ広告モデル

先日のテレビ進化論に続いてメディア系の本の紹介。
レビューを読んで結構期待していたのですが、
うーん、わたしにとってはそんなに「目新しい」感じも「鋭い視点」にも感じなかったなぁ。
著者の導きだす「結論」と思しきものがわりと平坦というか、予想の範囲内というか、耳慣れているから、でしょうか。

ただ確かにこういう淡々とした分析はいっぱい出回っているようで、出回っていないのかもしれません。そういう意味ではやたらに「既存メディアがネットにのみこまれる」ことをアピールする本より、冷静に読めて良い勉強になりました。
一読の価値はあると思います。

一番最後で、民主主義を支える土台としてのマスメディアの意義に著者は触れているのですが、個人的にはむしろその部分に本文中でもう少し触れてくれてもよかったのでは?と思ってしまいました。
でもそうすると視点が分散して、本としてまとめるのがむつかしくなっちゃうのかしらん。新書ってわりと「小さくわかりやすく」まとめたがる傾向がありますしね。