この世界の片隅に








こうの史代は、『夕凪の街 桜の国』でヒロシマを描いた漫画家です。
この作品はわたしの最も大切な漫画の一つであり、確か昔のブログでも「全日本人に読んで欲しい」とか書いていたような、気もする。

そのこうの史代が、再度「戦争」を描いた作品が、完結しました。


凄過ぎて、凄過ぎて、背筋がぞくぞくする。
特に下巻の、悲劇からの再生を『描いてゆく』ところが。
どれだけこの漫画が凄いかは、どうか下記のブログを読んでくださいませ。。。。わたしには書けない。


すべての漫画好きよ、『この世界の片隅に』を読むべし。
オールタイムベスト『この世界の片隅に』: 漫棚通信ブログ版



わたしと同じで、主人公が「絵が好き」という設定だったため、余計にわたしにはこの漫画の凄まじさが身に滲みて、滲みて、泣けるとかそういう次元ではありませんでした。

そして、こうの作品のいつものことながら、主人公も、出てくる人々も皆わたしと同じで、普通に普通に生きている人々です。
その普通の人々の毎日の幸せや、悲しみや、そんな名前すらつけられないようなたくさんのたくさんの感情が分かりすぎるほど分かり、その中に「戦争」が入ってくることのリアルさを如実に感じました。


ああああ願わくば、一人でも多くの人にこの作品を読んでいただきたい。
そんな思いで、また下手な文章でお薦めなぞしているわけです。


最後に。物語だけ追っても、この作品の真の素晴らしさは伝わらないと思います。そういう漫画ではないのです。
上巻から下巻まで、一コマたりとも無駄なコマ、意味のない絵はありません。
その絵の意味を考えながら読んでください。


それではそれでは。