「おもてなしの美」×「おもてなしの源流」

しばらく前から、ずっと「誰かのために何かをつくること」について考えているのですが、
その最中にふと、「もてなす」という日本語を思い出しました。

「もてなす」と同時に、「しつらう」という日本語もなんとなく頭に浮かび、
何かなんでもいいからそんな感じの本を読みたい、と思って読んだ本がこれです。




茶道、花街、旅館、着物、祭などの章ごとに、具体的な例を出して、日本人の「もてなしの精神」に迫ります。
ものすごくディープな本では無いし、かなりさらっと書かれていてすぐ読めてしまう本なのですが、無知なわたしが読みたかったのはまさにこんな本でした。
「日本の暮らし」の色んなところに潜む「もてなしの精神」をとりあえずざっと俯瞰でき、非常に勉強になります。
もっともっと知りたい、もっと自分のなかに取り込んで、そして生み出していきたい、という気持ちが非常に強くなりました。



そんな流れで、現在サントリー美術館で行われている「おもてなしの美 宴のしつらい」にも行ってきました。
展示の仕方にはちょっと一言言いたいこともありますが苦笑、展示の内容にはそこそこ満足◎
やはり「もの」を目の前で見ると考えさせられます、「もてなす」「しつらう」という名前のついた「誰かのために何かをつくる」という行為について。



ちなみにわたしはいわゆる日本の行事がとてもとても好きです。
冬至にかぼちゃ食べたり、お風呂に柚子浮かべたりとか、そういう。

「もてなす」「しつらう」行為が素敵なのは、想定する「相手」があること。
大切なひとをそっと見つめて、季節のうつるのもじっと見つめて、その思いが生活の中に生きる。
そういう暮らしをつくっていきたいなぁ、と思う今日この頃です。