東京タワー

社員旅行で東京タワー等に行ったときに撮った写真2枚。



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写真は、好きだけど、全然うまく撮れない。
まわりに上手な人(セミプロもアマも)が多すぎて、その人たちの素敵な写真に見入るので十分満ち足りている。
そしてそもそもカメラの仕組みがわかっていない上に、スイッチがいっぱいあって手に余る。
ので、この社員旅行のときは、もうスイッチをいじるのはあきらめて、普通にシャッターボタンのみを押し続けることにしていた。


東京タワーが、とても、とても好き。
1枚目には月がうつっている。東京タワーと月、の組み合わせは、わたしにとってはもう至高のペア。
2枚目にうつる、東京の街も、とても好き。



好きなものに、好きなひとに、囲まれて毎日が過ぎる。
あなたが好きです、ありがとう。


そんな師走、年の瀬です。

Ave Maria / Holst

12月、ですね。
というかもう12月ももう半ば...光陰矢の如しとはまさにこのことです。信じられない。

忙しいあなたに、12月、というかクリスマスにも縁起をかついで、この曲を贈ります。是非聞いてください。





聞き覚えのある人いるかしらー、わたしが高校2年生のとき、合唱コンクールで我がクラスが歌って優勝した曲(自由曲のほう)です。
ちなみに、高校の方々にはこの合唱コンクールについては説明するまでもないと思いますが、
そうではない人にとっては全く未知だと思うので、ご説明を。


まぁ、なんというか、いわゆるクラス対抗の合唱コンクールなのですが、たぶんそこそこ本格的なコンクールだったと思います。
わたしはなぜか中1〜高2(高3は受験なので無いのです)まで合唱コンクール委員をしていました。
でしゃばりなので毎年がっつり立候補です。
そしてものっすごい熱入れて委員をつとめていましたので、おそらく「めんどくさいよぅ」派の人々(合唱なんて万人が大好きになれるイベントじゃないもんね…)にはかなり煙たい存在だったのではないでしょうか。笑
これでもかなり楽しんで参加してもらえるように努力していたのだけど……まぁいいや。そんな話は。笑
とにかく毎年ほんと力をいれていたイベントなので、高校2年生のときは「何が何でも優勝、絶対優勝」と思っていましたが、その「優勝」をこの曲で飾れて本当に嬉しい。


盟友のあきちゃん(合唱のプロ)が選んできてくれたのだけど、もうこの曲に出会えた時点でわたしは幸せだったなぁ。
ただ、はっきり言って高校生の「ほぼ全員素人」集団がこの曲を歌えるようになるかどうか、最初はやや不安だったのでした。8声なんて歌ったことなかったし。
確か一番最初にクラスでこのCDを流し終わったとき「・・・・・・・・えー!?マジ?」みたいな反応だった気がする。

でも、結局最後はこのyoutubeの音源にも勝るとも劣らない(ほんとだよ。ほんとだよ。)歌声になり、なんかもう本当にクラスのみんなに感謝した。
わたしは当時ツンツンした子だったので、あまり優勝の瞬間に泣けなくて(パートリーダーの子たちの泣き顔を覚えていたりする)、その分、あとで音源のテープを聞いてこっそり泣きました。


わたしにとっては、そんな思い出の曲です。そしてわたしの思い出うんぬんなんて関係なく、素晴らしく良い曲です。

ではでは!

(年内にもう1度更新できればいいな・・・本のお薦めをしたいよう。。)

秋のまとめ、冬のはじめ


霜降あたりまでは確かにトカゲ(ヤモリかも・・・)とカエルがそこかしこに居たのに、
立冬の頃からはぱたりと見かけません。
冬眠したのかしら。いいなぁ。笑


ちなみについ最近まで、蝶々も結構いました。こちらも今はもう見かけませんが。
わたしは蝶々という生き物は春夏にしかいないものだと思っていたので、朝家の外に出てしじみ蝶がふわふわしているのを見る度に、違和感を覚えておりました。
そしてなぜか、またうちの玄関の扉にいも虫がくっつき、今さなぎです。
ティム(1代目)のように無事成虫になってくれるといいけど、、寒いからねぇ。


お隣の庭にふんだんに実っていた柿もそろそろ終わり。
すこぶる甘くて美味しい柿です。鳥たちもきっと堪能したことでしょう。
わたしもこっそり堪能しました。うちの方に落ちていたので。
「甘くて美味しい柿なんだけど、わたしはもう取れないし、多すぎるし」と言っていた大家さんのお言葉に甘えて、美味しくいただきました。
ごちそうさま。


夜の庭で洗濯物を取り込みながら、うす雲に隠れた満月も見た。こうこうと明るい月も好きだけど、秋の朧月夜も風情があってとても好き。
お団子とすすきがあれば言うこと無しだったけれど、
まぁまぁ、それは来年の楽しみにとっておきましょう。
でもお団子を作ろうと思って買った片栗粉は、たぶん来年のこの時期までもたないことは忘れてはいけない。


庭は苔庭のようになっている。雑草はいい成長具合のまま、停止している。
夏は時が速回りしているかのように育つけれども、この時期は逆にそこだけ世界が止まっています。



紅葉はちょっと見損ねている。
温泉にも入り損ねている。
そんなこともある。



冬は鍋。
今日はちまたで人気、ブームらしい「カレー鍋」に挑戦してみました。
普通に美味しかったです◎ というか何より楽ちんであります。



そろそろだいぶ仕事が忙しくなってまいりましたが、せっかく街はクリスマスで盛り上がり始めているので、
せめて机周りだけでもクリスマス風にして明るい雰囲気を作ろうと画策しています。
正直クリスマスそのものはどうでもいいのですが、そのお祭りにのっかってみることで少しでも楽しい気持ちになれるなら、素直にのっかってみようかな、という次第です。



以上、秋のまとめと冬のはじめでした。皆さまお元気ですか◎

無題1


お久しぶりです。ちょっとあんまり更新しなさすぎると心配されるので、まるで内容は無いのですが更新。


書こう書こうと思って何日かかけて8割がた書き上げた記事があったのですが、あとの2割がどうしても書けないのと、タイミングをやや逃したのでお蔵入りになりそうです。苦笑

何についてかというと、しばらく前に、麻生総理のバーで飲食するのが高いとか高くないとか、マスコミの質問の程度が低いとか低くないとかそんな議論もどきをきっかけに考えた色々諸々なことなのですが。
主に「政治と文化(食とかも含む)」がテーマでした。

どうしても、そういう社会問題/政治問題がらみの話をブログで書こうとするとうまく書けないのです。
書いてる人はすごいと思う。
わたしはそういう系の話はそもそも専門分野(一応……)だったため、書くとなると「指導教授に突っ込むスキを与えるもんかー」センサーが自動的に働き、結果として超理論武装してしまうし、そうなるともうレポートかプチ論文みたいになってしまいます。
でも本当にその分野の一流というか、上手い人は、ブログとかでもそういう話題をわかりやすく、巧みに書けるんだろうなぁ。うらまやしい。


そうそう、文章が上手い、と言えば、
最近読んだ本をいくつか紹介しようかと思ったのですが、ちょっと気合いを入れないと紹介できなさそうなので、保留に。


一ヶ月くらい前から、週に3回くらい走り始めました。距離だと5、6キロかな。
夜中に、甲州街道を行ったり来たり。
楽しいです。
始めてから前より汗をかくようになりました。代謝が良くなったのかしらー♪
せっかくなので、健康になりたいです。
しかし冬になると夜は寒いわー。もう今日は立冬だものね。


走っていると村上春樹を思い出す。

プレジデント・オンライン副編集長のblogの記事より、10月中旬にUCバークレーで行われた彼の講演中の言葉を引用させていただきます。

僕は夜9時に寝て、朝4時か5時に起きて、3、4時間ほど書きます。早朝に起きて心の中の「地下室」までおりていくんです。そのあと、太陽のもとでジョギングをする。もう、25、6年走っている。暗さと明るさのバランスをとるんです。ダークプレイスに行くためには、肉体的にタフでないといけません。そこから帰ってくるには強くないといけないんです。強くなければ帰ってこれなくなってしまう。僕は「創作(make up)」しているのではなく、ダークプレイスで「観察(observe)」しているのです。心の奥底にあるダークプレイスまでに深く入っていくのは、危険で恐ろしいことです。世の中にはそこまで降りていかない人もいますよ。でも本当に、真剣に、何かをしようと思ったら、そこへ行かなくてはならない。


彼は昔もこれと似たような話をどこかでしていたのだけれども、どこだったか忘れてしまった。
が、いやー、なんと言えば良いのか……感慨深いというか、体の芯に沁みるというか。。。。
なんかもう噛み締める感じです。


言葉つながりでもう1つ。

アメリカの大統領にオバマ氏が当選しましたね。
テレビで「GOD BLESS YOU, GOD BLESS AMERICA」という言葉を聞くたびに、「あなたの魂に安らぎあれ」という日本語を思い出します。
小説の劇中台詞かつタイトル(神林長平氏作品)で、別にこの言葉のシチュエーションも選挙等に似通うものは全くないのですが、なんとなく、思い出すのです。
ただ、両者の根底に共通するイメージがあるとしたら、わたしの中ではそれは「祝福」です。
祝福の言葉、っていいよね。
わたしは、「あなたの魂に安らぎあれ」という言葉を非常に自分の芯に近い場所でいつも抱えています。自分の姿勢として。


わたしの知り合いのうち1人だけ、「是が非でも総理大臣になって欲しい」という人がいるのですが、
彼なら演説の締めにどんな言葉を選ぶかな、と漠然と思いました。
わたしはいつか彼の総理大臣就任演説を聴きたい。聴けるかしら。まぁ別に総理大臣じゃなくてもいいのですが、彼が全日本国民と全世界に向けて発信する言葉を、聴いてみたいなー。


そうそう、ブログを更新しない間に、24歳になりました。
約数がいっぱいだね、というメールをいただいて、そうなのそうなの、23は素数だったから偉い違いだわー、と思いました。





……冬はいいなぁ。好きだなぁ、この空気の冷たさが。大好き。
あったかいご飯も、あったかいお風呂も、大好き。



では、駄文長文失礼しました。

ぎんざ 平つか

このあいだのお休みの日に、とても久しぶりに銀座にいってきました(実は一昨日もお仕事前に行ったのだけど)。
銀座は、わたしにとって遠いような近いような不思議な街。
小さい頃から時折母と舞台鑑賞や食事に出かけたことがあるし、友達と何回か映画やアート鑑賞にもきている。
何より3年間続けたバイト先に近いので、バイト先のお偉いさんやお姐さんに美味しいお食事に連れて行っていただいたり、はたまた友達と飲んだり、意外とよく足を踏み入れていた街なのでした。
(「お姐さん」という雰囲気なのでそう言いましたが、いわゆる「ママさん」「芸者さん」ではないです。
というかバイトはきらびやかな夜のバイトではありません。時間帯は深夜であろうとも、新聞社の大変地味なバイトでした。)

さて、それなのに「遠い」気がするのは、自分がちっとも「いわゆる銀座」の顔を知らないからです。
昔ながらの敷居の高そうなお店、高級ブランド店、夜の社交界、その名を轟かす有名レストランや料亭、などなど。大変貧弱なイメージですが。笑
そしてそういうものが若者の憧れだった時代はおそらく遠くの昔となり(六本木・恵比寿とかのほうがカッコいいイメージなのかも?)、現在の銀座のイメージは、
「やや高齢の方が多く集う、昔はハイカラだった高級商店街。今でもゴージャス感・権威はあるけれども、別にわざわざそこで遊ぼうとは思わない。」
というような感じなのではないでしょうか。
あくまでわたしの考えなので、他の人がどう思っているかは全くわからないのですが・・・。

でも、わたしは銀座が結構好きなのです。
銀座のことは全く知らないけれども、
昔訪れた「スエヒロ」で、ボーイさんが幼いわたしのコートを脱がせて、持ってくれたこと。
暗い照明と、えんじ色の絨毯に圧倒されたこと。
バターに細かい細工が施してあって感激したこと。
そんな小さなことが、わたしの銀座への印象を素敵なものにしている。

そして先日立ち寄った「ぎんざ 平つか」というお店。
銀座8丁目金春通りにある、大正3年創業の文具小物と江戸指物のお店です。
前から訪れたいと思っていて、ちょっと緊張しつつ初来訪。
こじんまりとした店内に並ぶ祝儀袋、木版手刷りの便せんや葉書、小さな江戸小物、和家具などが並べられていて、どれも粋で、丁寧で、愛らしくて、繊細で。素敵なこと!!
すっかり惚れ込んでしまいました。
そうそう、前述した江戸指物とは、釘を一切使わずに、木を組んで仕上げる木工芸品だそうです。
平つかでは、この指物に布をはって仕上げていて、その布は主に京都の「龍村美術織物」さんのものだそう。
わたしが贈り物用に購入したちり箱にもこの龍村さんの布が使われており、柄は正倉院の中にあったものを復元した柄だということでした。
素敵なんだー、これが。
贈り物以外にも、自分用にたくさん葉書を買ってしまいました。素敵すぎて使えない!けど使いたい!

ちなみにこの日の銀ブラ(死語ですかね)は、他に松屋、genten、ジョン・スメドレーなどをうろうろして終了。
「平つか」をきっかけに、もっと銀座のいろいろなお店を知れたらいいなぁ。
わたしにはまだまだ敷居の高いお店がいっぱいあるけれども、、買えなくても、ちょっとでも触れたい。銀座の「粋」に。
そこには本当に職人さんが一生懸命受け継ぎ受け継ぎした技術とか、妥協しないものづくりの姿勢とか、そういうものが詰まっている気がして。わたしはそういうものに触れたいのです。

そして銀座の街がもっと素敵になりますように。
具体的にどうなったら「もっと素敵」になるのか、わからないけれども、も、も。むー。


雑文失礼いたしました。

それでは皆さま、おやすみなさい♪

金沢の旅


http://www.flickr.com/photos/uriuriu/2887842572/

先日金沢にいってきました。
金沢はゆっくりした時間が流れている町で、とてもおだやかで良い時間を過ごすことが出来ましたよー◎
旅の一部をちょろっとご紹介します。


古い町並み。こののれんはかっこ良すぎる!そしてコールドパーマって・・・何だろう?
http://www.flickr.com/photos/uriuriu/2887861622/  http://www.flickr.com/photos/uriuriu/2887035893/  http://www.flickr.com/photos/uriuriu/2887912420/



念願の21世紀美術館
すごく良い美術館でした◎ こんな美術館が近くにあればいいのに!
この日は特に素晴らしいお天気だったので本当に気持ちよかったです◎
http://www.flickr.com/photos/uriuriu/2887156645/


といいつつその時やっていた展示内容は正直「むー・・・」という感じだったのですが。苦笑
でもでも、「むー」を吹き飛ばす素敵さのレアンドロのプール。これが見たかった!!! もう期待以上に素敵過ぎて・・・幸せ。
(一番下は美術館には何も関係ない、金沢で見かけた猫です。笑)
http://www.flickr.com/photos/uriuriu/2887993916/  http://www.flickr.com/photos/uriuriu/2887161827/  http://www.flickr.com/photos/uriuriu/2888001140/  http://www.flickr.com/photos/uriuriu/2887973148/


夕飯は有名らしいおでん屋さん赤玉で食べました。
牛すじもおでんもおいしすぎた!日本酒も飲んで幸せー!な気分。


帰る日のお昼に食べた、おいしかったもりもり寿司。
町のちょっと豪華目なお寿司やさんに言ってみたらお休みだったので、名前にひかれて(「もりもり」というあだ名の友人がいるのです)駅前ビルの回転寿司にいったらこれが超大当たり。安いし美味しいし!
さすが「もりもり」^-^!

http://www.flickr.com/photos/uriuriu/2888040006/




さて、次はどこに行こうかなぁ◎

首都高のあかり

甲州街道と首都高は、丁度新宿から、わたしの住む世田谷区あたりまで、
上下に並走しているのです。
だからわたしはずっと、首都高の下を走って帰ります。


大学時代の3年間、バイト帰りに首都高をタクシーで走っていました。
わたしはあの時間、空間がとても好きだったのです。
SFみたいな都心の風景から、だんだんねむる住宅街に移り変わっていく車窓の風景も、
密閉された狭い車内の、妙に密度の濃い、静かな空気も。


車の中から、ハイスピードで通り過ぎていく「下高井戸スカイコート」の看板を目で追っては、
いつかあの町に住むんだ、と憧れていました。

今は「下高井戸スカイコート」の看板を目指し、
その看板がすぎたら、もうすぐ左折の合図。
そしたらそこはわたしのホームグラウンド。


もう2度とあの首都高を走ることは無いように思うし、
あの風景と空間に郷愁を感じるのも事実です。

でも、あの時走った道の下を今わたしは走っていて、それがたまらなく気持ちいいんだ。



「あの時走った道の下を今わたしは走っている」 東京ひつじタワー2 より


首都高が大好きなことについては散々言及しているけれども、
また住む場所が変わって、今、わたしと首都高はこのブログの文章とは違う関係になっているので、もう何度目かわからないけれども、書きます。



わたしの家の、トイレの小窓から、首都高のあかりが見える。

その小窓はたいていいつも開けてある。何故なら、外が見えて気持ちいいのです。

晴れた昼間は、お隣の大家さんちの庭のわしゃわしゃ茂った木々が美しい。少し窓に顔を近づけると、青い空も見える。

雨の日は、雨が窓枠からしたたるのが見える。
我が家は全体的に「外の雰囲気」にものすごく影響されて毎日表情を変える家なのだけれども、雨の時は特に陰鬱で淋しい雰囲気になる。
それもまたいいのだけれども。SKETCH SHOWの"wiper"*1なんかがよく似合って。


そして夜は、真っ暗である。
小窓のむこうに目を凝らすと、お隣の庭の木々の、真っ暗なで確かな存在感の、そのはるか上の方に、オレンジ色のあかりが2つほど見える。


それだけ。


それだけだけれども、その光景がわたしは大好きなのだ。この家の数有る「大好きな風景」の中でも、5本の指に入るくらいに。




「首都高のあかりに、手が届かないよ。」

つい数年前まで日常だった、大好きな大好きな首都高の景色は、今は非日常。




わたしは免許を持ってない。(夫も持っていない。)
でも本気で首都高を走ろうと思えば、ちょっとした覚悟と、お財布と、カメラとiPodを持って、タクシーの運ちゃんに「ちょっと首都高を端から端まで往復してください」と真夜中に言えばいいのだ。
そして明け方に、太陽が登るのを見ながらレインボーブリッジに突っ込む、の。


たぶんわたしはいつかそれを実行すると思う。
でも、今はいいや。
今は、毎日、手の届かないところにあるオレンジ色のあかりを眺める、そういう日常でいい、というかそういう日常、が、いい。




……なんの境界線も無く限りなく自由だったあの頃とは違って、今は日常と非日常の間に、境界線が薄ぼんやりと存在する。
その分だけ「非日常」はあの頃より2割増でその魅力を発現させるだろう。
そんな非日常に飛び込むための「ちょっとした覚悟」には、きっかけが必要だ。



わたしはそのきっかけが訪れる時を、一方で自分の手で手繰り寄せつつ、もう一方ではとても冷静に他人任せで待っている。
すぐそこに控えてくれているオレンジ色の非日常を眺めながら、歯を磨きながら、待っている。

*1:SKETCH SHOWは2002年、元YMO高橋幸宏細野晴臣の2人が、YMO以来初めて結成したバンド。wiperはセカンド・アルバム「LOOPHOLE」の2曲目。